‘スリットダイコーター’ カテゴリーのアーカイブ

多目的塗工スリットダイコーター

2020年9月6日 日曜日

多目的スリットダイコーター

下の写真は1台のテスト機で下記7種類の塗工・含浸が可能な
多目的テストコーターです。
1.1層塗工専用機
2.2層同時塗工専用機
3.1層、2層同時塗工兼用機
4.疑似3層同時塗工(但し、1層目はアプリケ―ター使用)
5.片面含浸塗工
6.多孔質体への両面同時含浸塗工
7.多孔質体への空中塗り(基材浮上タイプ)

Wet-On-Wet 片持式 2層ダイコーター(ダイリップ自動洗浄装置付)

2015年1月15日 木曜日

wetonwet

本装置は塗工ダイヘッド2棟設け片持ちにした狭幅塗工専用機です。

特徴は下記の通りとなっています。

1.片持ち式なので、全ての操作が全面で処理できます。

2.非常に小型なので、小型のグローブボックスに収納できます。

3.ダイリップによる、サックバック液供給方式により液量5ccでも塗工可能です。

4.摺動式リップ自動洗浄クリーナーにより、塗工寸前にリップ先端横面を数回拭き取ります。

汚れたら60度回転し新しい吸水布に切り替わります。

5.ダイヘッドは加温装置が付属されております。

6.定盤にもフィルムヒーターが設置できます。

Wet0.7μ塗工の実績

2014年6月24日 火曜日

当社の平盤ダイコーターでどこまで薄膜塗工が可能かテストをしてみました。

基材は厚薄の無いクリスタルガラス、塗工液は

低粘度のレジストです。

Wet2μからスタートしWet0.7μまで全く問題無く塗工が可能でした。

今度はWeto.5μに入力して塗工しましたが、45度の傾斜をつけながら塗工が出来なくなりました。

これが限界と判断しテスト完了としました。

塗工環境と基材の厚薄、定盤平坦度、ダイスリットの精度、Gap精度などを完璧に調整出来ればWet1μは

十分可能であると実証出来ました。

 

 

 

 

 

 

ダイコーターリップデザイン

2014年6月13日 金曜日

ダイデザインはざっと上げただけでも上記の通りあります。最近の塗工液は脱溶剤傾向にあるなか、水系、強酸性、高表面張力、チキソ性、導電性の塗工液が増えています。従い、塗工テストをしながら塗工液に合わせたダイデザインが必要になります。さらに再凝集し易い、沈殿し易い、平均粒子径が定まらない、溶媒の気化が早い等のいずれかの問題をかかえています。                                                      従来の大気解放塗工方式である、メイヤーバー、コンマ・ナイフ、小径グラビア、スクリーン、スピン、スプレイ等の方式ではうまく塗工出来ず、スリットダイコーター方式を頼りにテスト塗工に来られる方が増えています。                                        当然スリットダイ方式が万能であるはずがないわけで、塗工液の改善もお願いもしますが、 ダイコーター側も少しでも塗工し易いようなダイを塗工テスト結果をみながらデザインします。                                       上記ダイリップ図は小生が知る限りのデザインであり、世の中にはもっと変型なダイがあり、  My-Dieをお持ちの会社もあります。                                  果たして、貴社の新しい塗工液はどのダイリップに適合するのか今後の塗工技術蓄積及び 社内の技術継承の為確認しておくべきと思います。                             しかし、300,400,500mm幅のテストコーターですと、ダイヘッド相場価格幅100mm(100万円)とすると、いくらお金があっても間に合いません。                    当社のダイ幅は標準100mmなので、色々なデザインに変更、修正が可能で、結果もすぐに  わかリます。貴社専用の「My-Die」作りに是非ご協力させていただきたいと思います。   あと、2層同時塗工ダイですが、これは1層よりもさらに、液のレオロジーに影響にされ易く 、写真感光材での塗工文献しかありません。 今後まだ研究されねばならない面白い技術かと思います。

S型全体図

2014年3月11日 火曜日

上部に安全BOX、グローブボックスを備えることも可能です。    設計図

2層同時塗工テストコーター

2013年5月12日 日曜日

2層同時塗工用スリットダイコーターテスト機

たぶん、日本では初めての平板2層同時塗工用スリットダイコーターテスト機です。今年3月末に山形大学有機ELイノベーションセンターに納入しました。                                                 ご覧のように、2液別々の貯液部をもうけ、上にも別々の塗工液押出し用ピストンが備えられています。 これにより、異なる液を2層独立に押し出し吐出することが出来ます。       さらにこの装置には定盤の下から、フレームの横から、正面からも写真撮影出来る仕様となっております。それにより、ダイリップから液が離れる間際を横から下から、ダイの内部もガラス製ダイの取付けにより液の挙動も正面から撮影出来ます。

2層塗工全体写真

さらに、チョイ塗り用として定盤上にアプリケーターが設置出来ます。

 

 

2層同時塗工部写真

2層塗工ダイ

2013年4月12日 金曜日

2層同時塗工装置

ダイ同時2層塗工

本装置は液質の全く異なる塗工液を、独立した駆動部をもったピストンより押し出しダイリップ吐出前で2層にし塗工するか、ダイリップを出た後2層に塗工することが出来ます。 独立制御なので2液それぞれの塗工量の変更、塗工長さ変更が自在です。                     また、2層同時塗工装置の吸着定盤部にバーやアプリケーターなど取付けるとWet On Wet3層塗工が可能になります。

 

 

ダイ塗工における縦筋発生とその対策

2012年4月13日 金曜日

On-RollにしてもOn-Tableにしてもダイ塗工方式の場合は、どうしてもライン方向に縦筋が発生する傾向にあります。これはダイ塗工の最大の欠点と思われる方がおられますがそうではありません。                                                  過去13年間の800回以上の塗工テストにより、縦筋発生のメカニズムには下記のようにそれぞれ原因があることがわかりました。これらを丹念に対策を講じてゆけば、縦筋は発生しなくなります。

縦筋の対策と原因

ダイ洗浄方法

2011年12月11日 日曜日

スリットダイコーターでの塗工の場合塗工液の変更及び塗工終了時にはダイセットを洗浄しなければなりません。 あまり時間をかけたくない仕事です。しかし、New卓ダイの場合、タンク、配管、ポンプが無いので、ダイセット3ピースとプランジャー板のみの洗浄で済みます。洗浄性の良い塗工液であれば上図①のように、洗浄液を上から入れ3~4回板型プランジャーで押し出すとほほ内部はきれいになります。                         異なる塗工液を投入する場合は、前の液と反応する可能性がある為、もっときれいに洗浄する必要があります。その場合は、図②のように、ダイセットボルトを上4本、手前4本を外すとダイB部のみ手前に取りだせます。これで、ダイ内部は上から下まで貫通しますので、洗浄治具を使用し存分洗浄出来ます。                                       それでも、ご不満の方はダイCも外して洗浄して下さい。                           貯液部A部を取り外さない限り、定盤との平行度及びGapは変わりません。従い、液交換は15分程度で済みます。                                           こんな洗浄時間の少ないスリットダイコーターは他にありません。

狭幅且つストライプ塗工

2011年10月13日 木曜日

今回は「New卓上ダイコーター」のストライプ塗工について説明します。この技術はもう既に40年以上前からロール塗工タイプでも実績のあるものです。下図のように2mm幅塗工の為の流路をダイ内面に事前に作っておいてあげることにより、各塗工幅の塗工厚みを揃えてやることが出来ます。吐出幅2mmのダイヘッド がたくさん付いているのと同じになります。                                    その右の図は左右の塗工位置が離れているので、押し出しプランジャーをそれぞれ2本設けたものです。このような塗工技術は、小型・狭幅の「New卓ダイ」が故に低コスト、短納期で可能となります。 因みに、各スリット幅の研磨精度は±1μで製作します。